このページでは、病院データを活用したいと考えている事業者に役立つ情報を紹介しています。活用に際しては、先進医療データについての知識を深めておくことも大切です。先進医療制度が過去に見直されてれた経緯や先進医療から除外された医療があることなども把握しておきたいところです。
先進医療データを理解するためには、まず、先進医療についての理解が必要です。先進医療とは、厚生労働大臣によって定められている高度な医療技術を採用した療養のことです。
ちなみに、この先進医療について、保険給付の対象にするべきかどうか、という点については注意が必要な状態になっています。というのも、適した医療を効率よく提供していくという観点での評価が必要な療養に指定される、先進性の高いものであるからです。健康保険範囲内分と範囲外の分の費用を混合して支払う、混合診療も認められています。先進医療は、定められた技術レベルや施設基準をクリアしている医療機関でのみ提供されることになります。
これまでに、先進医療制度の見直しが行われていることをおさえておきましょう。先進医療と高度医療の一本化のほか、医療において有用な一部の抗がん剤についてもっと柔軟性をもたせた取り扱いを定めること、そして先進医療をおこなう前に求められる数例を効率化することなどに関して、見直し作業を進めていくことが決定されたのです。
また、この決定以前に「一定の基準をクリアし、必要な手続きを経て保険医療機関による承認を得ているもの」については、保険診療との併用を可能とするという旨の判断がなされているという背景があります。厚生労働大臣と内閣府特命担当大臣との基本合意に基づいた判断です。
理由があり先進医療から除外された医療もあります。
たとえば、急性脳梗塞などを適応症とするアルテプラーゼ静脈内投与による血栓溶解療法です。申請医療機関は、国立循環器病研究センターです。協力医療機関は、順天堂大学医学部附属病院浦安病院や武蔵野赤十字病院、トヨタ記念病院ほか、多岐にわたります。平成30年10月10日に取り下げがおこなわれました。取り下げの理由は、次のふたつです。
・登録症例の観察が完了した
・登録症例がないので、追跡をする必要がない
厚生労働省の公式HPでは、先進医療の核技術について、概要を紹介しています。
28種類の先進医療A(第2項先進医療)および54種類の先進医療B(第3項先進医療)がリスト化されています。jRCT登録ID番号のほか、先進医療技術名、適応症、そして技術の概要がそれぞれまとめられています。
(※2023年9月13日現在)
病院データを利用して事業の幅を広げていくことを検討している方は、先進医療についての理解を深めるために、過去におこなわれた制度の見直しなども把握しておくことが大切です。先進医療の一覧が必要な際には、厚生労働省のサイトを参考にしてみてください。
また、病院データを随時更新していきたい場合には、データベースの販売企業に一度相談してみるのもおすすめです。
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