がん拠点病院データを活用すれば、がんの主要な役割を担う病院の正確なデータを収集することができます。ここでは、がん拠点病院データについて目的や活用方法、がん拠点病院データ取り扱い例についてまとめました。
がん拠点病院データとは、国が指定するがん拠点病院が公表しているがん治療の実績のさまざまな情報をデータベース化したものです。がんに関する地域の主要な役割を担っている施設について、正確で鮮度の高い詳細データが収録されています。
がん拠点病院データは情報項目が多岐にわたるため、内容を理解してから整理する必要があります。また、年次により情報項目の変動も大きいことから、データベース化して経年管理することがとても難しい情報です。
質の高いがん医療を全国どこでも提供できることを目指し、2007年4月に施行されたがん対策基本法に基づき都道府県の推薦のもと厚生労働大臣が指定した病院が「がん診療連携拠点病院」です。
診療体型や診療従事者、医療施設、研修体制、情報提供体制などの基準が設けられていて、基準を満たした施設が指定を受けることができます。また、化学療法や放射線治療の専門的医療、緩和ケア、集学的治療、クリティカルパス、セカンドオピニオン、医療連携、緩和ケアチーム、相談支援センターなどが整備されていることも必要です。
都道府県と地域のがん診療連携拠点病院もあり、治療の地域格差をなくし二次医療圏の医療機関の連携の中心とって地域全体で質の高いがん対策を目指すことを目的としています。二次医療圏とは、救急医療を含んだ一般的な入院治療が完結するように設定した区域のこと。基本的に二次医療圏に1ヶ所の地域がん診療連携拠点病院が指定されていて、現在357ヶ所(2023年4月1日現在)が指定されています。
従事者数・専門医・専門看護師・入院患者・治療実績(治療方法別)などの招請かつ正確な施設評価情報をデータベースとして提供。また、WDB医療機関の標準マスタデータとの紐づけすることで、自社施設管理コードを起点としてがん拠点病院データ以外の属性データとかけ合わせが可能です。
部位別や診断時住所別、診断時住所別の総数や男女別人数、胃がん・大腸がんなど各がんの登録数をデータベースとして提供しています。またがん診療連携拠点病院データセットを活用し、介護事業を運営する医療法人の抽出なども可能です。
▼選定条件▼
「病院データベース」とGoogleで検索し10ページ目までにまでに表示される、病院データベースを独自にカスタマイズして販売している企業を11社調査した中で、病院・診療所・歯科診療所の合計数が最も多い企業として選出(2022年12月14日調査時点)。カスタマイズとはオープン上および独自の方法で病院データを入手し、それを顧客に合わせて編集しているものを指します。
▼選定条件▼
「病院リスト販売会社」とGoogleで検索し5ページ目までに表示される、カスタマイズされていない簡易的な病院データベースを販売している企業を6社調査した中で、全国版のデータが最も安い企業として選出。(2022年12月20日調査時点)
▼選定条件▼
「病院データベース」とGoogleで検索し10ページ目までにまでに表示される、病院データベースを独自にカスタマイズして販売している企業を11社調査した中で、唯一医師データを取り扱っている企業として選出。カスタマイズとはオープン上および独自の方法で病院データを入手し、それを顧客に合わせて編集しているものを指します。