全国の医療機関の状況を一元的に把握・支援できる「医療機関等情報支援システム(G-MIS)」は、病院との関わりが深い薬局でも活用が広がっています。ここでは、薬局機能情報提供について、基礎知識や今後の動きをまとめました。
薬局は、その薬局の機能に関する情報を都道府県へ報告することが義務付けられています。報告を受けた都道府県は、住民や患者に対して分かりやすい形でそれらの情報を提供しなくてはなりません。
その報告方法として、令和6年1月から「医療機関等情報支援システム(G-MIS)」を利用したオンライン報告が開始されます。これにより、集約した情報をより分かりやすくインターネットで閲覧できるようになります。
医療データベースを利用すると、膨大で多様な情報を効率的に活用できるようになります。例えば、これまで薬剤の副作用報告では、医薬品を投与されている人数の把握ができていない、原疾患と副作用との鑑別が難しいといったさまざまな課題があり、安全対策に限界がありました。
大規模な医療データベースを構築できれば、これら副作用の発生割合を正しく把握し、より効果的な安全対策ができるようになります。
医療データベースは、このように医薬品の効果やリスクを迅速に評価するために活用されています。
医療データベースは、医薬品の効果やリスクを評価する以外にも以下のような場面で活用できる可能性があります。
医療データベースの活用によって、病気の予測や早期発見に有効なことが分かってきました。医療データベースに蓄積されている問診情報や検査内容、処方薬剤名などのデータから同じ症状を持つ患者のデータを集計すれば、病名の特定や病気の進行具合の判断に役立てることができます。
また、画像データから似たような状態の患者のデータを発見できれば、病気の見落としやわずかな異変にも対応できるようになり、本人が気づかない症状がある病気の発見にも役立ちます。
新薬を開発する際には、研究から開発、治験データ収集と、承認から市場に出回るまでのプロセスに膨大な時間とコストを要します。医療データベースを活用すれば、研究対象物の特定や開発に必要な症例の収集などが効率化され、製薬会社はより低コストで新薬を開発できる可能性があります。薬剤の副作用や薬害リスクを評価し、安全性を高める際にも役立つでしょう。
これまでハードルが高かった新薬開発を、短期間で実現できる可能性があります。